経営を続けていく上で、難しい局面での判断や数々の決断と判断で事業を持続させていかなければなりません。
事業運営とは、数々の判断と決断で事業の業績や存続を左右することにもなります。
ただどんなに厳しい原状や時代でも、優れた経営者というのは、イノベーションと呼ばれる、世の中をアッと変えるほどの優れたアイディアで、どんな局面でも事業を成長させていきます。
このようなイノベーションと呼ばれる、世の中をアッと変えるほどの優れたアイディアを普通の人間の僕には無理だと感じてしまいます。
しかし、実はそのような画期的なアイディアを生み出すテンプレートがあるとお伝えすれば、あなたは「えっ知りたい!!」と思われるのではないでしょうか?
これまでずっと門外不出とされていた、成功者1%の優れた経営者の頭の中を、このブログをいつも読まれている優れたビジネスセンスをお持ちのあなたにお教えしたいと思います。
できる 経営 者の成功を生む優れたアイディアの出し方

さていきなり結論から申し上げますが、実は想像力は、一部の限られた天才たちに与えられたものではなく。
想像力とは、誰もが後天的に伸ばせることができるスキルだということです。
生まれも育ちも、これまで受けてきた教育、どんなに歳を重ねて頭が固くなっていようが、どんなに固定観念にゴリゴリに固まっていようが、今日、新町がお伝えする方法を素直に実行すれば、あなたは間違いなく。
昨日の自分とは進化を遂げ、想像力という、ビジネスにおいての大きな力を手に入れることができるのです。
まず、その想像力という力は、あなたの普段の心がけ次第で、ドンドン高められる技術だということを心から信じて、強い信念としてください。
さて社長の仕事の一つは、決めること、戦略を立てることだとここまでの記事で説明してきました。
その説明は、過去の新町の記事に詳しく書いてあります。
なぜならばビジネスは判断の連続であり、その判断の連続が事業自体の存在を影響するものだからです。
そして決めることは、儲かるビジネスをデザインしていくことでもあるんですね。今のような厳しい時代でも優れた経営者は的確な判断と決断をくだし、事業の成長に導いていきます。
さらに言うと、儲かるビジネスのデザインとは。
秀逸なアイディアを出していくというかなりクリエイティブな仕事です。
でも、以前の新町は、クリエイティブな仕事と聞いて。
こんな新町に、クリエイティブな仕事なんて、一握りの才能がある人間だけが許されたものなんでしょ。
いや新町には無理だなって思ったんです。
きっと以前の新町のように、このブログを読んでいる方にもそう思われている人もいるんじゃないかなと思います。
そこでそもそも論なんですが。
アイディアの原則とは、既存のものと既存のものとの新しい組み合わせであるということです。
想像力とは、いろいろなものをつなぐ力だ。
一見すると関係ないように見えるさまざまな分野の疑問や課題、アイディアやひらめきを上手につなぎ合わせる力だ。
スティーブ・ジョブズ
ゆえに、優れたアイディアというものは、一部の才能ある人だけに授けられた能力ではなく、すべての一人ひとりにすでに備わっているものなのです。
しかしスティーブ・ジョブズのような天才の言葉を凡人である我々が聞いても、非常に難しい気がしますし、自分にはできるような気がしません。
しかし既存のものを色々組み合わせるものだとしたら、自分にもできるような気がしませんか?
そのために優れたアイディアの構成要素をここでお伝えしたいと思います。
優れたアイディアはすべて「課題」×「解決方法」の組み合わせ

その優れたアイディアは何によって構成されているのかと原則を申し上げると。
優れたアイディアの原則とは。
「課題」×「解決法」という原則から成り立っています。
さらに優れたアイディアの構成要素を分解すると、まず最初の課題、これを構造化(簡単に分解)しますと。
「課題(WHY?)」=「WHO(どのような人が)」+「WHERE(どのようなところで)」+「WHEN(どのようなことをしている状態で)」
「解決方法」=「WHAT(何をつかって)」+「HOW(どのように)」
という具合に、5W1Hに分解して考えることができます。
この優れたアイディアの原則が分かったら、これを「課題」と「解決方法」に分解して、「5W1Hの要素全体」に分け、フレームワーク(考えるための枠組み)に当てはめて考えて、自由自在に組み合わせていくだけです。
まずは見込み客が抱える「本質的な課題」を見つけます。
「本質的な課題」とは、人間誰しも持っている本能的な欲求から派生する課題のことを言います。
例えば、楽をしたい、安心を得たい、食べ物や飲み物を楽しみたい、周りから認められたい、人生を楽しみたいなどと、誰もが抱える欲求、これが「本質的な欲求」=「本質的な課題」です。

例えば、「誰がWHO」、「どのようなところでWHERE」、「どんなときにWHEN」で考えると、具体的な課題が観えてきます。

このような、「掃除機をかけるのが面倒くさくて誰かにやってもらいたい」という「具体的な課題」を、いったん「本質的な課題」として「楽をしたい」というところまで抽象化します。
そうすることで視点が広くなり、俯瞰することで、より多くのニーズをひろいあげ、多くのニーズを解決できるような、幅広い発想ができるようになるのです。
優れた経営者たちのアイディアは、「課題中心」か「解決方法」か?

この優れたアイディアで最重要視することは、課題であるか、解決方法であるか?それは、日本の企業がこれまでやってきたこの30年を見れば明らかです。
日本の企業は、過去30年の間、過去に世界的に認められてき日本の得意とする技術を中心に取り組み。
大きな革新を生まれずに業績の低迷を経験してきました。
たとえば今でこそ多くのパソコンはWindowsのOSを使っていますが、パソコン機器の黎明期、富士通やNECなど独自のOSが使われていました。
しかしいったんマイクロソフトのWindowsやインテルだどに、すべてのパソコンが標準化されだすと。
なんとか違いを作ろうと技術主義(技術ドリブン:解決方法主義)の日本のPC業界は。
うちのPCモニター画面はきれいだ、視野角度が広く横から見ても画像が飛びにくい、どこよりも軽い、〇〇グラム、〇〇ミリ、バッテリー持続時間〇〇時間、アプリケーションの数は我社が一番多い、などと競い合いました。
まず薄くて喜ばれるのは、赤ちゃんのオムツか、生理用品とコンドームくらいです。
横からモニターが観えやすいとは、寝転んで作業をしている人か、目が横についている草食動物くらいです。
もっと言うと、あれもこれも付けてと喜ばれるのは、ジャパネットたかたのオマケぐらいです。
自社の都合のいい技術を解決方法に発想を起点として、無理やり後で付けたように「課題」につなげたとしても。
誰もそんな解決方法を望んでいなかったのです。
そもそもPCは作業の効率化やスピードを図る目的のためのものです。
その結果はこのブログを読んでいただいている聡明なあなたなら、今の日本の企業の売れない商品を見れば分かると思います。
なので「課題」をしっかりと見据えて、発想を起点としてくこと、「課題主義(課題ドリブン)」が、優秀な経営者の「発想の基本路線」となるのです。
イノベーションの模索方法

本質的な課題とは、別に新しい課題や新しい方法だけではありません。
多くの優れたアイディアの法則には、ある部分を解決したことによって生まれやすい傾向があります。
その原則とは、本質的な課題のアンチテーゼに注目することです。

取り組むべきことは、その本質的な課題のアンチテーゼとは。
まずアンチテーゼを辞書で調べてみますと。
アンチテーゼ
ある主張に対してそれを否定する内容の主張。対立命題。反立。
とあります。
多くの問題には、世の中に光と影があるように、何かをしようとすると、それが逆に引き合うように対立する事柄が出てくるのです。
またこの何かをしようとしたら、何かを失うようなことを「トレードオフ」とも言います。
トレードオフ目的に向けて、一方を立てれば他方がまずくなるといった、二つの仕方・在り方の間の関係。

これは例えば、新しく何かを始めようと思ったら、テレビを見る時間をやめなければならない。
早くしようとすれば、雑になりやすい。
量を出そうとすれば、質が落ちやすい。
丁寧にしようと思ったら、量的な問題が出てくる。
こういったことがトレードオフです。
一方、アンチテーゼとは何かの主張に反する、対立する意見です。
アンチテーゼで例えると。
甘い→塩辛い
コッテリ→あっさり
強み→弱み
早くやる→遅くやる
こういう一方的な意見に逆説の意義を唱えること、対立する主張をしていくことが、アンチテーゼです。
その多くの主張は、一般的に思われていることを、逆説を唱えることで、注目されるために用いることが多いです。
「英語は勉強するな!!」などといった感じです。
ただこの「課題」と「解決策」は順番はどちらでもいいのですが。
重要なことは、新しいことを探すこと、そしてそこには「解決したい課題」がゴールであるかどうかです。
そしてできる経営者になるためには、我々は剣と盾を持ち勇者となって、「ラリホー」と叫びながら、大きな課題である、アンチテーゼという敵を倒すこと。
これを目標に、戦いの旅にでることです。
AND思考でアンチテーゼを総合的に解決する方法

さてここまでアンチテーゼやトレードオフについて説明してきましたが、我々が目の前にしている敵は、この相対する2つの課題を総合的に解決することです。
なぜならば、これらのアンチテーゼやトレードオフの課題を見極めて、総合して解決することが多くの課題解決の成功を生んでいます。
そこでアイディアマンとしてできる経営者になるためには、勇者として「AND思考」という”はやぶさの剣”という武器を身に着けなければなりません。
これは「総合思考」とか、海外では「インテグレーティブシンキング」と呼ばれるものです。
この武器は、ボーリングで例えると。
ボーリングのピンを全部倒したいときにあなたはどこを狙いますか?

当然、真ん中のピンを狙いますよね?
ボーリングのゲームは、物理的に真ん中の一つのピンを倒すことで、一度ですべてのボーリングのピンを倒すことができます。
このように「AND思考」というのは、様々な課題の中でも、その「解決方法」で様々な課題を、ボーリングのセンターピンのように同時に解決しようとする考え方です。
そしてここでは、特に見極めるべきことは、アンチテーゼやトレードオフの関係にある課題を見極め、総合的に、コレとコレとと「AND思考」の武器で考えていくことです。
まず想像的思考をする上で、「本源的欲求」と「ニーズ」の違いについてハッキリとさせていかなければなりません。
ただ漠然に課題やニーズと捉えようとしても、それは抽象度が高く、本質的な課題やニーズから、小さな具体的なものまで多くあります。
そのため、どこを捉えるかで、結果が変わってしまうからです。そこで必要となるのは、このような様々な課題を整理して、構造化(細分化)することができるとさらに理解度が上がります。
「困難は分割せよ」
ルネ・デカルト

分ければ、分かる!!
課題を分けることにより、思考を深めることができるだけではなく、幅広い解決方法へと思考を広げることができるようになります。
先ほど説明したとおり、この「本源的欲求」とは、人間が誰しも持っている本能的な欲求のことでしたよね?
「認められたい、自慢したい、尊敬されたい」(承認欲求)、「美味しいものを食べたい、お金を手に入れたい」(獲得欲求)、「他人と交流したい、集団に加わりたい、仲良くなりたい」(親和欲求)などです。
そしてこの本質的欲求が特定の状況やシーンにおいて表面化する具体的な欲求をニーズと言います。
先ほどのルンバの例ですと。「楽をしたい」というのが、本源的欲求になります。
そして部屋の床を掃除するとき、つまり具体的なシーンにニーズが生まれ、アイロボットルンバという、自動掃除機という解決方法が生まれます。
当然このニーズというのは、状況やシーンが変われば、ニーズが変わってきます。
先ほどの5WIHのそれぞれ一つが変われば、ニーズも変わるということです。
「課題(WHY?)」=「WHO(どのような人が)」+「WHERE(どのようなところで)」+「WHEN(どのようなことをしている状態で)」
「解決方法」=「WHAT(何をつかって)」+「HOW(どのように)」
たとえば、楽をしたい欲求を、考えてみますと。
「楽をしたい(WHY?)」=「WHO(大学生の男性が)」+「WHERE(一人暮らしの寮で)」+「WHEN(もっと手軽に栄養を取りたい)」
「解決方法」=「WHAT(カップラーメンを)」+「HOW(わずか3分でお湯をかけるだけで)」
と大きく解決策が変わるのがおわかりだと思います。これはWHY以外を全部変えましたが、それぞれ一つを変えるだけでも、大きく解決策が変わります。
このように本源的欲求は、状態やシーンによって変わらず存在していますが、ニーズは状態やシーンによって大きく変わります。
もちろんそれでもいいのですが、「新しい方法」や「既存の方法だが、まだこの課題と組み合わされていない方法」の模索をすることです。
逆に言うと、シーンや状況でも変わらないもの、それが「本源的欲求」だと言うことができます。
そしてこの「本源的欲求」という抽象的な本質を知ることによって、具体的な状態だけに制約されることなく、幅広い発想を想起させることができるようになり、より多くのニーズにたどり着くことができ。
さらに「AND思考」を持って、複合的に問題解決を広く発案できるようになります。
とは言っても、より抽象化された「本源的欲求」は、具体的なニーズの解決方法が発案しにくい時があります。
そのような状況では、一度そのニーズを本源的欲求に少しずつ少しずつ近づけていく(抽象化すること)ことで、ベストな選択を発案できるようになります。
それではどのような発案を心がければいいのでしょうか?
次の章で説明していきますね。
既存の思考の組み合わせで新たな思考を作り上げる

その思考を生み出すフレームワークは、公式のようなものです。
この既存のアイディア、「課題」と「解決方法」の組み合わせは、この世で5つしかありません。
①「既存の課題」×「既存の方法で、この課題と組み合わされていない方法」
②「既存の課題」×「新たな方法」
③「既存の課題」×「既存の方法ですでにこの課題と組み合わされた方法」
④「新たな課題」×「新たな方法」
⑤「新たな課題」×「既存の方法で、この課題と組み合わされていない方法」
このようにすべての革新的なアイディアは、これら5つの組み合わせにより、アンチテーゼやトレードオフに注目した解決方法として成り立っています。
特に特質すべきとことは、多くの成功を収めている発想の多くは。
①番の「既存の課題」で「既存の方法で、この課題と組み合わさっていない方法」が大きな成果を出しています。
たとえば、多くの人の人生を変えたであろう、最も売れた商品も①これに当たります。
ソニーのウォークマンの例
よくイノベーションの例として、ソニーのウォークマンの事例が挙げられます。
まずニーズとして考えてみると、「移動しながら」と「音楽が聞きたい」といったトレードオフのニーズがありました。
このトレードオフの2つの課題を解決したのがウォークマンでした。
この時代は、特定の場所でレコードやカセットテープ、8トラックなどで、特定の場所や固定された場所でステレオなどでしか聞くことができず、多くの人が諦めていたニーズだったのです。
これを小型化したステレオにイヤホンを付けてどこでも持ち歩けるようにして、移動しながら自分好みの音楽を聞けるようにしたものが、ウォークマンだったのです。
アップルのipodの例
さらにウォークマンに取って代わったのが、ipodでした。
まだウォークマンが全盛期のときには、ディスクの中には多くても10数曲しか入らず、いろいろな音楽を楽しもうと思おったら、ディスクを何枚も持ち運ぶ必要がありました。
つまりこのときのニーズは「いろいろな音楽を移動しながら楽しみたい」と「何枚もディスクを持ち運ばなければいけない」というトレードオフの課題でした。
そこでこれを「AND思考」で総合的に解決したのが。
「ポケットに入る小さなサイズのプレイヤー」で、「そのプレーヤの中に1000曲の曲をそのまま入れ込んで聞ける」というトレードオフを解決しました。
多くの曲を小さなプレーヤー一つで、移動しながら聞けるという解決策が、ipodでした。
アップルのiPhoneの例
もっとも今世紀のイノベーションで我々の生活を変えた商品アイフォンも、画期的な発明だと感じた人は多かったのですが。
実はあの画期的な発明であるアイフォンも、すでにあった既存の技術と既存の技術の新しい組み合わせでしかなかったのです。
これもまだ世の中がガラケーしかなかった頃の世の中は、移動しながらインターネットをすることに不自由していました。
ガラケーの頃は、iモードと呼ばれる通信しかできない制限のかかったインターネットしかありませんでした。
なのでしっかりとインタネットを活用しようと思えば、特定の場所でのノートパソコンや固定されたパソコンでしかインターネットを使用することができないと多くの人は諦めていました。
そこで「移動しながら電話できるというポケットに入る携帯電話」と「移動しながらインターネットがどこでも制限なくできる」という、トレードオフを解決したのが、iPhoneだったのです。
つまりアイディアという技術は。
すでにある既存のものを知るという原理と、ひとつの新しい組み合わせである原理と、それらを組み合わせるために。
その関連性を見つけ出し、それを組み合わせてトレードオフの解決を作り出すという原理から成り立っているということです。
関連性を見つけるためには、「アナロジー思考」という、マジカルバナナ的な武器を保つ必要があります。
それでは次回の章でその関連性を見つけ出し、それを組み合わせてトレードオフの解決を作り出す武器を紹介しましょう。
「アナロジー思考」で考える枠を広げる

この「アナロジー思考」という武器は、「構造」と「関係性」を見抜くために使われます。
例えば、マジカルバナナ、バナナと言ったら黄色、黄色と言ったらミカンと、共通点を探し出し、類推していく事を言います、なので日本語では「類推思考」と言われます。
実際、アイディアの創出が長けている人は、アナロジー思考が高い傾向があると言われています。
しかしマジカルバナナのゲームと少し違うのは、その抽象度でコントロールして類推することにあります。
まず特徴の類推の中で、バナナの構造を理解して、その構造自体を抽象化していくことなんです。
たとえば、あなたがバナナの新商品を考えるとしましょう。
すると次のようになります。
バナナ→南国の代表的な黄色い果物→南国の果物→南国→暑い
まずバナナから南国の代表的な黄色い果物という抽象化されたことが、類推されます。
そして南国の代表的な果物は、パイナップルなどが連想されますよね?
すると、冷やしパインと連想されて、冷やしバナナという商品が思いつくかもしれません。
さらにバナナは、「南国の果物」というさらに一段と抽象化された類推が出てきました。
南国の果物の商品と考えれば、トロピカルジェラートという商品が思いつくかもしれません。
なのでバナナチョコジェラートという商品が思いつきます。
ここで考えていただきたいのは、先ほどよりも1段抽象化されたことで、このバナナの商品が。
冷やしバナナから、さらにチョコバナナジェラートという少し突飛な商品に連想されたということです。
さらに南国というさらに抽象化された類推が出てきました。
南国といえばリゾートという類推が出てきました。
そこでバナナのお土産キャラクターをつくるという商品を思いつきます。
そしてTシャツやキーホルダー、ぬいぐるみなどが考えられそうです。
またその前のチョコバナナジェラートのブランドキャラクターとして、パッケージにデザインしていいかもしれません。
さらにバナナを暑いというかなり遠くへ飛んだ類推になってきした。
暑いと言えば、バナナのスムージーやアイス、シェーク、ジェラートと冷たい食品が思いつきます。
ドンドンとバナナを抽象化すると、カリウム→栄養剤、エネルギー→バナナウィダーインゼリープロテイン、糖質までいくと、うまく商品化を類推する事ができません。
その抽象化の類推ができない程度が、「アナロジー思考」の有効性が効かなくなったと考えることができます。
つまりバナナの類推から、冷やしバナナという商品に始まり、栄養剤やウィダーインゼリープロテインまで、イメージが遠く飛躍したことに、あなたは驚くはずです。
なのでこのように最初のイメージをできるだけ構造化してイメージを遠くに飛ばし、具体的な小さなとらわれから、広く物事の提案を広げていくときに有効的な考え方です。
つまり、アイディアという技術の原理が分かったということは。
この技術を意識的に高めていくことは、修練によって能力を高めていけるということです。
ここでは、多くのクリエイティブの現場で行っているアイディアの作成方法と手順を知って、私たちのビジネスにも応用していきましょう。
それでは次の章では、その手順から見ていきたいと思います。
アイディアの出し方の手順

さて前回の章では。
アイディアは才能じゃなくて、高めることのできるクリエイティブな技術であるとお話ししてきました。
そこでこの章では、まず、どのような手順でアイディアを絞り出すのか?
これを知ってもらって。
あなたのビジネスアイディアでライバルたちとグーンと差をつけていってもらいたいと思います。
今回紹介するのは、ジェームス・W・ヤングの著書。
その名も「アイディアの作り方」という本に出てきたアイディアを作るテンプレートをご紹介します。
このテンプレートは、実際多くのクリエイター達が、現場で使っている、アイディアを出すための手順です。

実際、いったんそれが分かってしまうと、そうそうそれそれ!
って思うような手順です。
これがアイディア作成の手順となります。
この手順をジグソーパズルを解く手順でアイディア作成の手順を説明していきますね。
それでは次の章でそれぞれのステップで見ていきましょう。
アイディアの5ステップ(前半)

まずステップ①資料集め。
これはできるだけたくさんのパズルのパーツを、余すところなく多くを集めることから始まります。
この段階は、このパズルのパーツであるか、もしかしたら、他のパズルのパーツかもしれない物でももれなくすべて集める段階です。
そしてその集めたパズルを、とりあえず絵になりそうな集まりをまとめていきます。
このパーツは色が一緒だからこの辺だなとか、これは角の部分だから、四隅のどこかの部分に違いないといった感じです。

そしてステップ②資料に手を加えるについてですが。
そしてまとめたパーツを、とりあえず、二つずつのパーツを組み合わせて、二つが噛み合うか、また絵として繋がっているか?
ジグソーパズルでは最初の段階の、とりあえず組み合わせてみて、少しずつのまとまりを作っていく段階です。
このようにアイディアに関する問題の、多くの情報や資料を集めて、軽く何かと何かを合わしてみたり情報に手で触って馴染ませて全体像を軽くイメージする段階です。
そうすると、少し出来上がった絵に、2つや3つ足りないパズルが出てくるのです。
ここさえハマれば、絵ができて気持ちいのに‥
ここでひとつ奇妙なことが起き出してきます。
あまりにも事実を直視したり、直接、解釈してしまうと、どうしても分からないパーツが出てくるということです。
そしてさらに、あれだけ難しかったパーツが次の日に改めてやったら簡単に見つかることが、ままあるということです。
そしてステップ③意識の外に任せる
それは外部的なアイディアや解決策があなたの頭に突然訪れるのです。
どんなにとっぴで不完全なパズルでも、それを組み合わせた状態でしばらく置いておくのです。
この状態が、これから生まれてくる本当のアイディアが天から降ってくる前兆であり。
そのままの状態で寝かせることで、アイディアや問題解決案の作成過程が前進します。
ということで少し寝かせる意味で次の章にいきましょう。
アイディアの5ステップ(後半)

そしてステップ④分かった!
このステップ③を完了して、あなたはすでにステップ④に移行したことになります。
このステップ④に入ってくればあなたはもはや直接的に何の努力もしないことになります。
あなたがやることは問題について放棄するだけです。
ここでやっていることは、問題を無意識の心に移して。
あなたが眠っている間に、バラバラになったパーツが頭の中でゆっくりと整理され。
あとは普段通りに、YouTubeや映画を観て過ごすだけです。
そしてあなたのひらめきを期待していない時、ヒゲを剃っているとき、目覚めた時、散歩中にあなたに「分かった!」というヒラメキが降りてきます。
なぜか昨夜あれだけ考えても出てこなかった足りないパーツが急に見えるようになるのです。

そして最後の段階、ステップ5具体化、発展
アイディア作成過程を仕上げるための最後の段階。
あなたの生まれたばかりの可愛いアイディアをこの現実世界に排出しなければいけません。
多くのいいアイディアが日の目を見ずに、消えていくのはこの段階です。
なのでこの生まれたばかりの子供のままのアイディアは、まだ未熟で、世の中に対応できる物ではありません。
そこであなたは、この世知辛な過酷な世の中に合わせるように、忍耐づよく愛情を込めて大事に育てていくのです。
決してあなたは多くの人のように、産みっぱなし、出しっぱなしにしないようにしてもらいたいのです。
そしてよいアイディアは、いってみれば自分で成長する性質を持っていることにあなたは気づくはずです。
こうやってあなたのよいアイディアがあなたを刺激してできあがる。
そして新たなパーツを組み合わせた、新しい優れたアイディアとなって新しいパズルが出来上がるのです。
それでは、社長の儲かるビジネスのデザインの仕方を今回のアイディアの出し方を参考に観ていきましょう。
アイディアを高める戦略的思考

ここまでアイディア作成の手順について学んできました。
より、儲かるビジネスのデザインは、戦略的に考えて、情報を仕入れていかなければいけません。
それは戦略的なことや戦術的なこと全て含めてです。
ただ学ぶだけでなく、実践に落とし込まなければ、成果につながりません。
仕事で成果を出していくためには、継続学習による正しい知識と。
知行合一、つまり知っている知識を行動と一致させるために、実行徹底こそが、人生を変えてくれるのです。
これから、できる経営者として成功する戦略的思考で参考になるドミノピザのお話をしたいと思います。
ドミノピザのアメリカでの成功を勉強熱心である、あなたなら一度は耳にしたことがあるかもしれませんが。
ドミノピザの創業者である、トム・モナハンの事例をここで述べる価値があると思います。
1960年に、トムはミシガン州にあった、「ドミニク」というお店を買い取りました。
学生街にあった小さなピザショップをトムは500ドルで譲り受けることが出来ました。
それが後々のドミノピザの始まりになります。
しかし彼はピザの作り方に精通していたわけでもなく、かと言ってお店の経営が出来るわけでもありませんでした。
店舗を増やそうとしたトムに、お店の前オーナーは。
ドミニクという名前を使うことを許さなかったのです。
そこで従業員が考えた、ドミノピザという名前で行こうということになりました。
いやそれどころか、そもそもトムが最初にお店を始めたときに、前のオーナーがトムにしてくれたことは。
わずか15分ほどの商売のやり方を説明しただけだったのです。
今のドミノピザは美味しいですが。
ピザの作り方さえ教えてもらえなかった当時のドミノピザの味は、最悪だったそうです。
「このピザの味と段ボール箱の味の違いが分からない」などと、当時はあざけり笑われていたそうです。
しかしドミノピザを開店する当初からトムは、他のピザ店との違いを明確に顧客に印象付けることが非常に重要であることを認識していたんですね。
そしてトムは当時を振り返ってこう言います。
「このビジネスで、他社がうまくできていないでいることは何かを探したんだ」と言いました。
それが、デリバリー(宅配)だったんだよと。
ピザ業界で全く新しい分野を開拓したんです。
実は最初、たった一年で店の経営から退いてしまいます。
もったいないというか、無鉄砲というか、思うままに生きてる感じがしますね。
でもこういう人が成功者には多いような気がするのも確かではあります。
しかし、経営から退いてからすぐに彼はあることを思いつきお店に戻ってきます。
そのあることと言うのが、
大学の学生に宅配でピザを売るだったのです。
一見、なんてことない発想だと思うかもしれませんが、その当時のアメリカには宅配ピザは存在しませんでした。
ピザを食べるということは、お店に出向いてテーブルに座ってピザを食べるのが普通の時代です。
ただテイクアウトはありました。
熱々のピザを宅配で届けるなんて夢のようなことだと誰もしようとしなかったのです。
しかし、商売というのはそういうところから生まれるものですよね?
誰もしなかったことをする。
ほとんどの人が『そんなの無理に決まってるじゃないか』というようなことがイノベーションを生み出し。
出来る人がパイオニアになり。
新しい時代を築く人になるわけです。
当時の宅配ピザというのは。
その当時のアメリカの最大手のピザハットも、とうに考えていたことだったんです。
しかし届ける術がなかった。
いや、やり方を考えなかったのかもしれません。
これは当時、業界では当然で、当たり前の常識だとされていました。
トムは、ここに気づくんですね。
これがうまく業界でできていない、お客さんのストレスだと思ったのです。
そこでトムは、この業界で誰もうまくできていないことに戦略思考で一点集中します。
「30分以内に熱々のピザをお届けします。 届かなければ、タダ!」
その当時のドミノには、味がまずいことは問題なかったのです。
現にトムはその後、見事に宅配ピザを実現してみせるのですから。
ドミノには、顧客が求めるウォンツに対して、圧倒的なウリがあったんですよ。
このように。
ほんの1つか2つのアイディアを実行すれば、成功に至ることがビジネスの世界ではザラにあります。
わずか1つ、ちょっと手を加えるだけで苦労が報われるというのに。
それをしないであきらめてしまう人がいかに多いことか‥‥
では、このような秀逸なアイディアをできる経営者トム・モナハンはどのような観点で儲かるビジネスをデザインしているのか?
デザイン思考の中身を一緒に見ていきましょう。
頑張ってついてきてくださいね。
7つの成功する経営者の必要情報

さて先ほど、トムがアイディアで成功できたドミノピザのお話をさせていただきました。
いくらアイディアの作成の手順を聞いても、それをどのように手順を使ったらいいのか、まだピンときませんよね?
儲かるビジネスのデザインに必要な7つの経営者のスキルをご紹介します。
それがこちらです。

まず、僕たち経営者は、ビジネスのコンサルタントなんです。
これらのスキルを半強制的に、業績を上げるためにやり続け、スキルを高めていくっていうことなんですね。
順を追って1つひとつ説明していきますね。
1.成功するビジネスの構造の理解
まず、1.成功するビジネスの構造の理解。
これについてですが。
先程のドミノピザのトム•モナハンの場合。
成功するビジネスの構造の理解ができていたということです。
なぜ多くのライバルの中から、顧客が自分のビジネスを選んでくれるのか?
これが彼には「課題」明確に分かっていました。
彼は、ドミノピザを開店する当初から、他のピザ店との違いを明確に顧客に印象付けることが非常に重要であることを認識していたんですね。
これが彼の成功を助ける要素となりました。
ビジネスの構造の理解ができていたのです。
そこで彼は。
「このビジネスで、他社がうまくできていないでいることは何かを探したんですね。」
そして何が他のピザ屋と違って、どこよりも上手く解決できるのかを専門性を持って解決していきました。
2.成功事例のデーターベース蓄積

そして2.成功事例のデーターベース蓄積ですが。
私たち経営者は、ビジネスにおいてのコンサルタントなのです。
トムは、もともとプロとしてではなく、一般利用者としての顧客のニーズを肌で感じていたんだと思います。
彼はそれをどこよりも見事に解決できれば、きっと成功できる。
そして他のピザ店との違いを明確に顧客に印象付けることができると確信していたのです。
これがトムの成功事例のデーターベース構築の根源的な源です。彼は、宅配というビジネスモデルに正気を見つけます。
しかし宅配は、「宅配するための生産性機能」と「運ぶときにピザが冷めてしまう」というトレードオフの「課題」にぶつかります。
それを彼はどうすればこのトレードオフの課題を克服する「圧倒的なウリを実現化できるか」を、さまざまな情報を集めました。
そして彼が行った数々の施策が、暖かく届けるためには、梱包の箱はどういった構造であるべきか?
また、回収不要でオペレーションを上げ保温性を守るために、段ボールの箱を採用しました。
早く焼くための複雑な作業を、工場のベルトコンベア方式を使えないか?
これらの情報をすべて使ってアイディアで解決方法を模索していきました。
30分以内で、熱々のピザを宅配するために、情報を集め、取捨選択してアイディアで解決していったのです。
我々経営者は、できる限りの成功事例を、同業、他業種関係なく、大量に仕入れる必要があります。
そして先ほどの「アナロジー思考(類推思考)」で類似性を見つけ問題解決への発想につなげていくことが重要です。
これはコンサルタントでは、ほぼ常識的な考え方です。
これはあなたのビジネスのコンサルタントとして、大きな責務です。
常に習慣的に、集め続けていきましょう。
3.顧客の悩み、願望、感情、人間心理を理解

3.顧客の悩み、願望、感情、人間心理を理解することなんですが。
まず、ビジネスの売り上げというものは、何で構成されているか?
この売り上げというものを分解していきましょう。
実は売り上げというものは、お客さんの購買という行動によって売り上げというものは構成されているのです。
それ以外では、構成されていません。
さらにお客さんの購買という行動は、お客さんの感情から構成されているのです。
商品やサービスに対して、なんらかの感情によって強く刺激され、購買という行動が起こされているのです。
たとえば、いつ何時の震災に備えて普段から防災グッズを用意しておきましょうといくら理屈で言ったところで。
人は行動しません。
ところがある日、テレビのニュースで地震のニュースを観たとします。
その生々しい地震の映像を観て、恐怖という感情が強く心に刺激されると。
人は一目さんに、ホームセンターへ走り出して、防災グッズの買い込みに走ります。
その証拠に、2020年の2月ごろに、ちょうど日本にコロナが流行り出しました。
そしてマスコミがマスクの必要性を訴え出した頃。
日本中のマスクがすでに中国人の観光客によって買い占められており、全くなかったのです。
そのとき日本中のドラッグストアに、マスクを求めて長蛇の列が蓮日できていました。
インターネットでも、Amazonでマスクの価格が5倍近くの値段もするのに、飛ぶように売れたのです。
これもコロナという未知の恐怖感という強い感情によって、人々が行動に動かされたのです。
こういう理由から、マーケティングや販売促進活動をするには、お客さんの行動を起こす動機である、お客さんの心理をよく理解できていないとほぼほぼ上手くいきません。
それをトムは、顧客の悩み、願望、感情、人間心理をよく理解していました。
「30分以内に熱々のピザをお届けします。届かなければ、タダ!」
・ニーズ
このドミノの圧倒的なウリを最大に求めているウォンツを持った顧客は「WHO:誰」かを、トムはよく理解していたのです。
そこに彼は、「WHO:お腹が空いていて、いつでも腹ペコで、すぐにでも何か食べたい欲求を持った顧客」が、「WHERE:大学の学生」で、「WHEN:放課後やサークルの合間、休み時間」であるということをよく理解していたのです。
・課題
この本源的欲求は、「WHY:とにかく腹ペコで早く食べたい!!」という、生存欲求です。
4.業界の常識や広告メディアを理解する

4.業界の常識や広告メディアを理解するということです。
あなたが自分のビジネスの業界において知る常識とは、次のものです。
業界の商品やサービスの値段、広告先、どのような販売方法をとっているか?
またどのようなサービスや商品を行っているか?
また、クチコミサイトなどで、あなたの見込み客は、あなたのライバルに対して、なんと言って怒っているのか?
これらはあなたの業界で基準とするもので、また、差別化するためにも有益な情報です。
それらの業界の顧客が何を思い何を感じているのか?
そしてその中で業界でうまくできていないことは何か?
また、その中であなたの専門でどこよりもうまく解決できることは何か?
これを常に、考えることです。
トムはドミノピザの圧倒的なウリを1番強く求めている顧客は「WHO:大学生」だと決めて。
彼は「WHERE:大学を中心に」当時ピザ業界では定番であるチラシを大学に配布したのです。
広告は業界の中で定番となる場所に出すことはテッパンです。
なぜなら、そのメディアにお客さんが多くいるという証拠だからです。
このチラシを見た大学生は「WHEN:とにかくお腹が空いています」。
「WHY:早く食べたい!!」と思っています。
さらに、今まで体験したことのない、「WHAT:ピザの宅配という便利なサービス」が、「HOW:なんと30分で届けてくれる、もし届かなければ無料」と、常識破りな公約が書いてあるチラシです。
そして早く食べたいと思っている学生にはかなり魅力的に感じます。
つまり30分で届けることができないなら、タダと書いてあるので。
届かなければピザ一枚儲けとなりますし。
届いても熱々のピザが30分で届くということで、届いても嬉しい、届かなくても嬉しいと。
当時、ゲーム感覚で、面白半分で多くの学生がドミノピザの宅配ピザを注文したと言います。
5.自ら考え、行動する習慣

5.自ら考え、行動する習慣
この記事で終始お伝えしたいことが、この記事は学ぶのではなく。
使うための知識。
大事なことは、知識を入れ、実行に移して、それを何度も使いこなせる、知恵へと変えることです。
まず、行動に移して結果を出すためには。
今すぐ簡単にできて、すぐ結果が出ることに集中して取り組むことです。
わずか1%の改善を何百とやれば、イギリスの自転車競技連盟のように、おのずと結果が出ます。
詳しくはこちらの記事を御覧ください。
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【経営 者 習慣があなたの大きな力になる方法】
何よりも、行動のための知識を入れ、考え、アイディアを出し、結果を出していくことです。
トム・モナハンが考え出したアンチテーゼを克服する問題解決へのアイディア。
それが、熱々のピザを宅配してくれて自宅で食べられる。
これを実現するために、彼の想いが彼の行動をかき立てて、成功へと導かれました。
彼がアンチテーゼに対して、行動で解決しなければならなかったことはこうです。
・注文を受けてから素早くピザを作って焼くシステム
・さらに熱いままでピザをお客さんに届ける
・それを30分で届ける
・注文が集中する時間帯の人員確保
・配達するときのピザの保温
・配達の仕方
まあ全部大変だったのは間違いないでしょうが。
1番大変だっただろうなぁと思うのがピザを焼くシステム作りです。
今よりもずっと前の話なので、今では常識的な考えかと思いますが。
その当時考えて作り出したのが。
ピザをベルトコンベアで流れ作業で焼くというシステムです。
もうこの発想はすでにピザ屋ではなくて、何かの工場ですよね?
このアイディアは、「アナロジー思考」で導き出されています。
このように他業種での成功例の事例を数多く集めることが大切なんです。
まさにこれを実現したのは、小さなことの積み重ねで、実現させたのです。
6.人生やビジネスに対しての信念
経営を行動に導く強い推進力、それが心にメラメラと燃えるのが信念です。
何としても、自分のアイディアをメラメラと強く何回も何回も想像して強く強く思う。
こうやって強い信念は何度も繰り返されるイメージによってできあがります。
そして強い信念は理想を現実化させてくれます。
毎日、あなたの理想をイメージして、強い信念を作って、何事にも負けない自分を作っていきましょう。
熱々のピザを宅配してくれて自宅で食べられるという発想は、その当時誰もが考えていたそうです。
最大手のピザハットは特にです。
しかし、やりませんでした。
いえ、出来なかったんです。
そんなノウハウが世の中にありませんでしたから。
イチからノウハウを作るしかないので時間がかかり過ぎるしアイデアが必要です。
それに果敢に挑戦したのがトム・モナハンだったのです。
それでも宅配ピザをやるにあたって問題は山積みです。
ある意味、彼にはそれしか残されてなかったのかもしれません。
資金繰りもギリギリでピザ店をたたむか、それとも宅配ピザをやるか。
彼は宅配ピザを成功させて生き残るという道を選択します。
すごくないですか?
その当時の彼は弱小経営者ですからね。
大手が諦めてやらなかったことをチャレンジして何がなんでも成功させる。まさにそれは、絶対成功するという新年という大きな力だったのです。
7.そしてマインドセットの改革

マインドセットの変革です。
このマインドセットとは、今までの教育や経験、先入観などから作られた。
思考パターンや固定化した考え方のことですね。
多くの人は、このマインドセットを軽視しがちな傾向があります。
しかし近年、知識やスキルより、マインドセットがポジティブであるか否かが、ビジネスの成果に大きな影響を与えていると言われるようになってきました。
たとえば、プロ野球選手やプロゴルファーになれる選手は、実力の差はほとんど関係ないそうです。
プロになれるくらいの実力は、みんな天才なので実力に対してはそんなに僅差はないそうなんです。
しかし、これらのプロの厳しい勝負の世界で活躍できる選手に共通するものは、このマインドセットが大きく影響を与えているそうです。
このマンドセットを細分化すると。
一つ目、正しい知識を入れることと、二つ目、そしてその知識の考え方との二つの要素があることに気づきます。
これらはどちらも大切なことは、言うまでもありません。
まず一つ目の思考のパターンとなる、情報がもたらされて。
そして二つ目の考え方、つまり人の思考のパターンが形成されていきます。
たとえば自己啓発本やハウトゥー本をよんだり、すごい人の話を聞くと。
多くの成功者の考え方の共通点が見えてきます。
そしてこの考えを、取り入れて自分も成長したいと考える人がほとんどではないでしょうか。
僕もそうでした。
自分も多くの有益な考え方の知識を入れてみて、なるほどと膝を打って納得したのですが。
いざ、普段の生活にその知識の考え方を取り入れようとすると。
なかなかできないでいたのです。
いくら正しい知識を入れても、なかなか実践ができないでいたのです。
もしかしたら、この講義をご覧の方にも同じような思いをされている方もいるかもしれません。
これはなぜでしょうか?
この問題について大変参考になるお話を紹介しますね。
ベンチャー企業から京セラを一代で上場企業にした稲盛和夫さんのお話をしたいと思います。
あの稲盛和夫さんが提唱する。
「成功の方程式」というものがあります。
これは全ての結果を出すための方程式としてすごく有名な公式なのですが、もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。
その結果を出す方程式が。
人生・仕事の結果=考え方✖️熱意✖️能力
この方程式は、掛け算になっていて。
当然ですが、この中の一つでも、ゼロがあると「結果」を上手く出すことができません。
そして稲盛さんは、この方程式の「考え方」「熱意」「能力」の3つの中で、最も大切なのは。
「考え方」であるとおっしゃられています。
なぜかというと、特にこの「考え方」の中には、マイナス100点からプラス100点まであるからです。
つまり、ゼロどころか。
ネガティブな考え方のマイナスという、逆の振り幅がある、大きなものであるというのです。
つまり、「熱意」があり、「能力」がいくらあっても。
考え方が、マイナスである以上。
この方程式では、そもそも考え方が悪いと。
大きな振り幅でマイナス方向へと結果がなってしまうのです。
そしてさらに稲盛さんは。
この「考え方」をプラスへと転じるためには。
次のような状態が大切だとおっしゃられています。
・常に前向きで建設的であること
・感謝の心を持ち、みんなと一緒に歩もうという協調性があること
・明るく肯定的であること
・善意に満ち、思いやりがあり、優しい心を持っていること
・努力を惜しまないこと
・足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと
まるで神さまのような、崇高な姿勢、態度、心持ち、行動。
全てが神がかかった考え方で、とても凡人には難しく感じます。
僕も十数年前、初めて経営者になりたての頃。
何が何だか分からない自分が、優れた経営者の書物から経営を学ぼうと。
渋沢栄一さんの「論語と算盤」や、松下幸之助さんの「道をひらく」や、この稲盛和夫さんの「生き方」などの多くの本を読んで感銘を受けたものです。
でも、あまりにも寛大すぎて、こりゃ、億を稼ぐような人が考えるべきことなんだなと本当の意味で理解できていませんでした。
そりゃ最初は感銘を受けて、こうあるべき道を進もうと考えて実践してみたのですが。
「人が何のために生きるのか?」
正直、こんな命題の話と経営がなんの話と関係があるの?
なんてずっと思っていました。
なんか経営と哲学って、意味ないんだよ。
目の前に追われる小さな中小企業に哲学というような、壮大な考え方が何の意味をもたらすのか?
そんな暇あるんだったら、他の有益なことを学んだ方が明らかに有益なはずだ。
きっと億を稼ぐような人が社会にある程度の影響力を持つようになって、あるレベルになってから初めて
こういったことを考えるべきことなんだと思っていました。
そして、お偉い経営者様の本よりも、自己啓発本や、セミナーなどでノウハウを学ぶようになったんですね。
主にHow toを学ぶようになっていったんです。
でも、いくら学んでも、うまく結果が出ない‥
そうしていくらHow toを学んでも、やることが多くなるばかりで、すべの基盤となる考え方というものが
そもそもなんであるのか?
こういった疑問を持ち始めました。
もしかしたら、結果がうまく出ないものが、このすべての基盤となる考え方なのではないかと。
こういった疑問が出てきたんですね。
確かに自己啓発本やノウハウを学ぶことは有益な勉強法です。
そして共通して持つ成功者の考え方も、分かってくるんですよね。
そして、どんなに素晴らしい話を知っても、でも、なかなかできない自分がいたんです。
やっぱり、自分は馬鹿だからかな‥
センスないんじゃないのって‥
そこで基盤となる考え方を学ぼうと、哲学書や宗教書などの、考えの基盤となる教えを読んでみたんです。
そうするとなんとなくですが。
なんとも形容しがたい認識同士が少しずつ分かって繋がってくるようになったんですね。
なぜ、このようにこの著者はこのようなことを言っているんだろう。
なぜ、このような解釈ができるんだろうということが、少しずつわかり始めたんです。
そして多くの成功者が言う。
何をやるかよりも、どうあるべきか?
これが最も大切な考え方だいうことが、おぼろげながらにもみえてきたのです。
特に参考になったのは、稲盛和夫さんや松下幸之助さんの考えの基盤となる、天風哲学や仏教のそのもっと根本的な哲学である。
東洋哲学の基礎である古代の哲学、ウパニシャッド哲学を学んでみて。
初めて、多くの考え方の根本が少しずつ分かるようになれたんですね。
結局自分が経営に無駄だと思っていた、哲学に学問が戻ってしまったのです。
今、ビジネスにリベラルアーツという分野の学問が急速に求められてきています。
このリベラルアーツは一般教養教育とされ、直接、収益性の見込めないと言われた。
アートや哲学、音楽、などの実益性の低い学問がビジネスにかなり有効であると、考えられるようになりました。
その地位は、コンサルタントの代わりに、哲学を学んだ学者さんを経営参謀に入れたり。
「デザイン経営」と仕切りに叫ばれるようになったのも、会社の経営戦略にブランディングを取り入れるのに、このリベラルアーツがかなり有効だと分かり始めてきたのです。
だから、この東洋哲学を学んだ、松下幸之助さんや、稲盛和夫さんや、あのアップルの創設者、スティーブ・ジョブズの根本的な考え方もなるほどと、分かるようになりました。
だからこのようなアイディアが出てくるのかと。
こうやって、考え方を学び深め続けていくことが、これからのビジネスにおいて大きなアドバンテージになってきます。
さまざま知識に目を向けて、こうやって考え方をインストールしていくと。
こうやって、正しい考え方の知識を仕入れ。
そして考え方の根本を学び深め続けていくことが、これからのビジネスにおいて大きなアイディアのアドバンテージになってきます。
何かに伸び悩んだり、何かに答えを求めるときは、根本的学び、つまり古典と呼ばれる知識を入れることが1番の近道だったりします。
今、世に出る多くの本も、これらの古典からの焼き回しの知識だったりするからです。
考え方の知識は、古典に帰ってみてください。
ぜひ、何事も学びに変える柔軟性と、考え方という思考のパターンを良い方向に向けることに努めていただきたいと思っています。
成果に大きく影響するマインドセットが出来上がってくると。
あなたの人生とビジネスの未来は、グーンと変わってきます。
少し長くなりましたが、最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。
あなたができる優秀な経営者になるために、この記事が少しでもお役に立てることができれば、著者としては本当に嬉しく思います。
心から応援しています。
共に成長していきましょう!!
新町
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